【第8号】大きなお世話通信

いっぱいカットしてもらったよ♪

発行人:金井美穂

ごあいさつ

平素は格別のご厚情を賜り、ありがたく御礼を申し上げます
皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。

障がい者GH「アミティエ」は皆様から有形無形の援助をいただき、14年目を迎える事が出来ました。
プレオープンで2名からスタートしたアミティエも、お陰様で現在は安定の定員数11名になりました。
利用者さんも入居退居を繰り返し、オープン当初からの利用者さんは5名です。
身体障がいの方の入居希望が何故か続いた数年前。職員の入院が続いたり、台風が各地に大被害を齎し
そしてコロナの急激な感染拡大。そんなこんながあり、この通信も気付けば数年の間が空いてしまいました。

申し訳ありません。という訳で一気に5年分行って見ましょう。

最近の様子・・・あれこれ・・・

★春★
上田城跡でのお花見をやめ、アミティエでのお花見に変えることに。それでも来る仲間は減る事なく、毎年お花見宴会を楽しみました。
コロナ蔓延防止のため3年続けてお花見は中止に。いつかまた会える!を合言葉に新年度の始まりです。

★GW★
そう言えば行ってなかったなぁで行った鬼押し出し。
もう一度行きたいねで行った群馬の博物館と初めてのこんにゃくパーク。からのコロナのため、外出出来なくなった3年間。

★6月★
恒例のBBQには何故か年々人が増え続けている?そして毎年長くなっていく流しソーメン(笑)
しかしこれもここ数年はコロナ蔓延防止のため中止に・・・

★7月★
身体の方も増えたということで、海は泊まりに変更。学生のバイトさん達が大活躍。
新しくなった上越水族館のうみがたりにも行って来ました。ここ数年は他のイベントと同じく中止の年が続いています。

★8月★
祇園祭で始まった夏。
まさかこの神輿が最後?(復活はあるけれど)になるとは思わず、大きな声でセイヤ!セイヤ!の掛け声で神輿を担ぎました。それからこちらも中止の年が続いています。
花火大会、いつもと同じ場所で見た次の年は、身体の方もいたので電車での移動ができず断念。
また、次の年からコロナのため中止が続きましたが、今年、8月5日(中止だった花火)にひっそりと花火が上がりました。
コロナ終息を祈って超豪華スターマインが20分上田の空を輝かせました。

★9月★
何故かイベントになってしまった、お友達の芋畑でのさつまいも掘り&焼き芋大会。
汗をかいて芋掘りした後の焼き芋は美味い!しかし、台風で全てが流された年、、、
その芋畑も流されてしまい、こちらも中止に(泣)

★11月★
泊まりの旅行はまず、気付けば3度目のUSJ、次の年はディズニーシーと東京スカイツリー。
ディズニーは楽しみよりも大変だった思い出です。(今のメンバーでは旅行は出来ないと痛感した旅行でした)

★12月★
学生バイトさん達が賑やかだったクリスマス会では、毎年仮装して楽しませてくれました。

★1月★
年越しそばの後は正月料理を堪能。初詣に行く人行かない人。それも今度はいつ?

★2月★
毎年節分には恵方巻を大きな口でその年の方角を向いて黙々と食べる皆さんの姿が。
その後の豆まきにも、手作りのお面をつけて大騒ぎです。コロナでもこれだけは毎年欠かしません。

★3月そして現在★
台風、コロナとなんで?と思うほどの被災が続き、皆さんの生活も一変してしまいました。
朝夕の検温、消毒、手洗い、マスク、交通公共機関の利用の規制のための送迎(GHがやる事ではないけれど)
外出出来ない代わりに分散してドライブや買い物ツアーを毎週実行したり。夏には毎日いつでも食べれるように
冷凍庫にはアイスを山程用意したり。マスクを絵柄にしたり(勿論マスクはホーム予算から提供)。
それでもいつ収束するかわからないコロナに抵抗すべく、ワクチン接種も頑張りました。大丈夫!明けない夜はない!

仲間の様子・・・っていうか・・・全部まとめて・・・あれこれ・・・

この数年間に何十年か分のあれこれがありました。
書ききれないので省略しますが、決して良い事だけではなく崖っぷち状態からまさかの転落まで波乱万丈の月日を経て、今があります。
その中に沢山の出会いと別れがありました。そして生きているのに会えない別れと、もう永遠に会えない別れもありました。

何度も泣きました。何度私の原点であるとある墓石に花を持って手を合わせた事でしょう。
ここでだけ弱音を吐いても良いよね?と泣きながら相談したら、空から「いいよ」って聞こえた気がします。
だから私はよく空を見上げます。空には色んな色があって、雲があって、その形が変わる雲を見てると飽きることがありません。
想いに耽っていたら話が脱線してしまいましたね。

さて、今回はその中から、障がい福祉と介護保険について考えていきたいと思います。

とは言っても、高齢者介護については、私達法人はまだ未体験ゾーンでしたので、今回はご参考になるかどうか甚だ疑問ですが。
事の始まりは高齢者介護を使っている身体の方の受け入れを決めた時からでした。
そうでした、いつまでも若いと思っていた仲間達ですがアミティエにも60歳を超えた方、65歳以上になる方もいるんでした。
さて?何が使えて何が使えないか?手探り状態でしたが、まず障がい福祉でいう支援センターが高齢者介護では包括センターになります。
そこで区分認定の必要性から使えるサービスを探していくという一連の流れの中で、一つ感じたのは
障がい福祉と比べ、包括センターの仕事の早い事早い事。というか、むしろ私達は疎外感を感じる程。
グループホームにいながら、訪問入浴介護や通所リハビリにディサービスまで使えたり、レンタルで格安でベットが借りられたり。
(それを知るまでは、ホームというより職員の家族経由などで手に入れた電動ベットなどを無料で貸し出していた)

しかしながら、身体の元気な仲間達からは不満の声が上がらない訳はありません。なんで当番も免除で、上げ膳据え膳なの?客?
一緒に生活するには、寛大な心と受容がなければ難しい事を痛感しながら、毎日のように喧嘩が絶えない仲間達を見ながら、
このままじゃいかん!と思い腰を上げ、相談支援専門員に助けを求めた事もありました。しかしながら、親切で丁寧で何でもやってくれるのが
介護サービスだとすれば、障がい福祉サービス(特にグループホーム)は、自分で出来る能力を発揮出来る様に支援します。
そもそもが違うのだから、それをいくら利用者さん達に説明してもお互いに理解は難しく、結論から言うと、職員がまずみんなを説得して、
そして疑問は尽きないけれど不平等だと意見されながらも身体の方には介護サービスに合わせた支援をするしかありません。
だからこそ、いつも助けてくれる仲間達には、心から毎日「ありがとう」を忘れません。

また、金銭的な問題も発生します。いざ、グループホームでの生活が困難になった時のために、貯蓄もしなければいけません。
高齢者施設は障がい者施設と違い、高額費用が予想されます。だから自由気ままに生きてきた仲間の事を思うと
やはり、ギリギリまで地域での生活を継続して欲しいと願います。
しかし、現実的に無理という状態になった時、受け入れて行くのも、私達の仕事の一部なのです。


でも、行政の動きはどうでしょう?右から左になっている事を否定は出来ません。
あ、もう無理?じゃ、どっか高齢者施設を探しましょう。介護保険がありますから。って、貯蓄ゼロだったら?
生活保護ですね!って、、、生活保護の方の最後の悲惨な現状を知っていたら簡単に言えません。
なんだかどっかで聞いた台詞です。相談支援事業もその片棒にならぬ様、やはりアミティエは、利用者さんの心の声に耳を傾けながら、
本当の意味でのその方の居心地のいい空間を作りながら、お互い無理せず、NOがはっきり聞こえた時は、
新たな居場所を提供するのも自然な流れとして受け止めます。
現場、相談支援事業、行政機関がきちんと実際の現場での様子を見て連携がとれる事が一番の理想です。
しかし、実際は現場の事は書類で目を通されるだけ。会議をしてもご本人のその場凌ぎの言葉だけ。
実際現場で全てを見ているグループホームの意見なんて、相手にもされないんです。自分達の無力を感じるから、
時々私は、行政相手に大暴れする事もあります。(人は私を瞬間湯沸かし器と呼ぶ)でも八つ当たりではないんです。
ちゃんと、現実を見て欲しい!その願いだけなんです。

そして、、、、台風が猛威を震った後の新型コロナの急激な感染拡大からの蔓延防止対策。
これは、正直参りました!自然には敵いません。
手洗い、消毒、マスク、検温が当たり前になったこの数年間。
実は、ひっそりと行っていた毎年の松茸山山荘貸切での松茸フルコースの堪能。このくらいは許してね!
それから、プチドライブでの花見や、白鳥みたり、公園でお弁当食べたり、音楽村の花見、千曲公園、武石の桃花、
などなど、、、、、、ストレス発散に色んなことを試みました。

ワクチンも全員2回接種。職員も接種。それでも、まだアリオとイオンだけは解禁出来ずにいます。
レベル3以下の時だけ、アリオに入らない約束で映画(単独で飲食禁止)だけは解禁しましたが、(厳しすぎる?)
その映画だって、撮影延期延期で結構溜まってますよね(私はマトリックスとスパイダーマンだけは譲れない)←あ、また一人言。
世界がいまだに大混乱の中、選挙の投票券が配布されました。そうでした。衆議院解散で総選挙でしたね。
今回ばかりは、YouTubeばかり見てる皆さんに、ちょ〜っとだけニュース見て、
選挙には期日前投票で皆さんを順番にお連れするので、自由に投票してほしいものです。

さて様々な波乱万丈がありまして、現在アミティエはS1S2を含めて安定の11名です。
安定の意味は、しばらくこのメンバーが続くだろうの安定です。
とにかく、出入りの激しかった数年間でしたので。
また、職員にもそれぞれの物語がありました、、、、、、かなり厳しい衝突や解雇がありました。
つくづく思うのですが、私は(代表もですが)何か呪われているのか?って位よくスタッフに騙されます。
良かれと思った事が空回りだったり、笑顔の裏に実は憎しみを持たれていたり。で、最後爆発されて猛攻撃受ける訳です。
嫌々、そんな暇ないんですって。上司を憎む暇あったら目の前の利用者さんと向き合って良い支援をするのが筋ってもんです。

そして、現在、、、、、、今月から産休に入る職員に
「いってらっしゃい!お別れ会みたいなことはしないよ〜戻ってくるの待ってるから!」で送り出しました。
いいママになって帰ってきてね。
アミティエはそれまでにもっと福利厚生に力入れますよ〜。
余談ですが、ふと目にしたある記事に「グループホームの再編?」あまりの内容に背筋が凍りつきました。
興味のある方は是非、埼玉障がい者市民ネットワーク大阪を検索してください。皆様の一票が力になります。

↓私のFacebookからも跳べます。⇒ ⇒ ⇒

仲間の写真・・・あれこれ・・・

おまけおまけの鶴ちゃんの一言(鶴ちゃんは一応代表理事です)

別所線で赤い鉄橋を渡って3番目、
赤坂上の駅から歩いて5分(若者の足で)川辺町の市営住宅街が
すぐ目の前に広がるこの場所にグループホームを開いて早や22年、
NPO法人化して14年。

当初は福祉ショップも併設してパンなども販売して周辺住民が定期的に購入して売れていたのだが、
そのお客さんの数が全く数少なく思惑は外れた。
現在リビングとして使用しているアミティエの一階は福祉ショップと同時に展示会も出来る様に作ってあり、当初は、様々な展示会や販売を行っていた。
その名残で、今も時々お店と間違えられることもある。川辺町は自治会として上田市で最大規模だが、
この2区の市営住宅周辺は過疎地の様に人が少ない。
昭和30年40年代建築の古い平家が並ぶこの団地は新規入居を停止してから、現在ではゴーストタウンの様相だ。

建替計画では2027年(早くて)の予定だが、それまでこの寂寥とした状況が続くのだろう。
小生は、この団地の風景、特に夕焼けをバックにした街並みの懐かしさを感じさせるシルエットが好きだ。
昔の活気ある情景、夕飯を仕度するまな板の音と蒸気を思い起こして、子供の頃の家族や近所の人達の
面影が浮かんだりする。
映画やTVドラマに使われたこともある、この団地は建て替えにより、私たちのアミティエS1、S2も移転を迫られている。

余談ですが
移転を迫られているS1、S2ですが、市営住宅周りに細やかな抵抗ですが、
とにかく花や野菜で飾り賑やかに、色とりどりに美化に力を入れています。
採れた野菜は皆さんの食卓に様々な形で並びます。
花と同じに私達もここで生きている。、、、、

詳細は次号に続く   ⇒⇒⇒海からの新シリーズだぁ^^;

(鶴)

編集後記

通信をお休みしていた期間に本当に沢山の出来事がありました。一番大きかったのは自分自身に起きた事。

自業自得ですが緊急入院し復活までに丸1年を要し大迷惑を。
その間に、息子は施設入所に。娘は音信不通に。後悔と懺悔の毎日の中で、いつかきっとわかってもらえる。
信じ続けていた、そんな中購入した新車のハスラー。
幸福の黄色に大好きなトランスフォーマーから名前を貰い愛車にはbeeと名付け私の大切な宝物になりました。

そして月日は流れ〜息子は身体が弱って体重が減って一時期29キロまで落ちましたが、
施設の方の献身的な介護のお陰で体調が戻り体重が安定の36キロに復活。

そして音信不通だった娘から「仲直りしよう」メールが!
台風の爪痕、終息の見えないコロナ。でも、私には光が戻った。そういつかきっとみんなにも光が戻ってくると私は信じてる。


そんな訳でこのホームページはIT企業に就職した娘が作ってくれました。
これから冬を迎えるというのに、私の頭の中はお花畑(笑)

金井(美)

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