【号外】大きなお世話通信 虹の橋

発行人:金井美穂

ごあいさつ

平素は格別のご厚情を賜り、ありがたく御礼を申し上げます
皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。

障がい者GH「アミティエ」は皆様から有形無形の援助をいただき、15年目を迎える事が出来ました。
現在の入居者様は12名。
いまだにコロナ終息の目途が立たず、これから本格的な夏を迎えるというのに、マスク着用と感染対策を継続している現状に辟易しながらも、
なんとかなるを合言葉に一日一日を大切に過ごしております。

ご報告について

今回は通信特別号として、虹の話のお話をしたいと思います。

令和4年 7月11日  午後14時30分 六花ちゃんが永眠しました。

アミティエ開設直後から、毎日代表と一緒に出勤し、アニマルセラピー犬として大活躍してくれました。
落ち込んでいる方がいると、そっと膝に乗り慰めてくれました。会議中にはちゃっかり椅子に座って会議に参加していました。
新聞を読もうとすると、わざと新聞の上に寝そべって甘えてきました。
私が怒られたり、利用者さんから叩かれたりすると、私を庇って吠えて守ってくれました。
同じことを利用者さんにもしてくれました。
一緒に飯山に菜の花を見に行きました。山にも行きました。海にも行きたかったなと今になると思います。
そして、ちょっとだけワンちゃんらしくなく、猫ちゃんみたいに柔らかくて、甘えん坊で、機嫌が悪いとすぐ噛む子でした。
雷と花火が苦手で、音がすると抱っこをせがまれました。人間みたいに膝枕で寝る子でした。
後から来たナナちゃんの面倒もよく見てくれました。ナナちゃんは六花ちゃんの真似を一生懸命しています。

生まれつき心臓の悪かった六花ちゃんでした。
一年位前に体調を崩した時、ずっと通院していた病院で何も処置してもらえず、
命の危険を感じて、他の病院を探し、すぐにセカンドオピニオンで通院先を変えた途端、半年以上食べなかったフードを食べるようになり
みるみると元気になりました。
それでも16歳の六花ちゃんは、段々と目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり歩くことが難しくなりました。
先月から食欲が落ち、食べることが難しくなり通院した際に肝臓癌が見つかりました。
8月までの余命宣告を受けましたが、7月に入ってからは毎日点滴に通いました。
でも癌の進行が早く、全身に黄疸が見られました。
7月10日、初めて痛み止めの注射をしました。
7月11日は朝一で代表が通院しましたが、その時、夕方までもたないかもと言われ、酸素室に入った六花ちゃん。
14時30分、病院から永眠の連絡が入りすぐに迎えに行きました。
まだ、あったかいのに。
ろっちゃん、おうちに帰ろう。と抱きしめたら、また温もりを感じてロクが動いた気がした。
苦しかったね。痛かったね。ろっちゃん、ゆっくり休もう。おうちに帰ったら、虹の橋を渡る準備をしよう。

それからアプリエイションというところにお願いしてアミティエの前で火葬していただきました。
アミティエの利用者さん全員、最後まで傍にいてくれました。代表のご家族も駆け付けてくださいました。

全てが終わった後、突然雨が降り出しました。
アプリエイションの方が「これは涙雨っていうんですよ」って教えてくださいました。

六花ちゃん、17年と7ヶ月、ありがとうしかでてきません。
それほど長く一緒にアミティエでお仕事してくれました。

今、ロクを目指してナナと名付けられた後輩のナナがロクの分まで、番犬に癒しにと毎日大忙しで頑張っています。
だから、安心して虹の橋を渡ってね!
大好きだよ、ロク、、、、、ろっちゃん、、、六花ちゃん、、、六花!

それから、13日に病院から花が届きました。また、涙がこぼれました。
ポゥ動物病院の先生、スタッフさん、皆さん、最後まで本当にありがとうございました。

アミティエの仲間もありがとう。みんなみんなありがとう。

虹の橋

天国には「虹の橋」と呼ばれる場所があります。
飼い主にこよなく愛されていた動物は全て、この虹の橋に集まります。
誰もが皆、走り回ったり遊んだり出来るよう、ここには草原や小高い丘があります。
食べ物も飲み水も豊富にあり、太陽が暖かく照り付けてとっても心地よい場所です。
病気や老いで弱っていた動物たちは、全て元の元気な体に戻ります。
傷ついたり体が不自由だった動物たちも、全て健康で活力に満ちた体を取り戻します。
それはちょうど、飼い主がペットが元気だった頃を懐かしむときの姿です。
動物たちは皆満ち足りており、何の不満もありません。
でも、たった一つだけ、気がかりなことがあります。
それは一緒に虹の橋に連れてくることの出来なかった、飼い主であるあなたのことです。
動物たちはみんな仲良く集まってはしゃぎ回りますが、
そのうちふと足を止めて遠くを見つめるときが来るでしょう。
やがて瞳がらんらんと輝き、体が震えだしたかと思うと、
突然仲間のもとから離れて緑の草原を駆け抜け、飛ぶように走りに走るのです。
そう、あなたを見つけたのです。
特別な感情で結ばれたあなたと友達は、とうとうこの場所で再会を果たし、
もう二度と別れることのない新たな出会いに胸を躍らせます。
友達はあなたの顔にキスの雨を降らせ、
あなたも懐かしい友達の体を撫でて長いこと見ることの無かったその瞳を見つめます。
片時も忘れることの無かったその瞳を。
そうしてあなたと友達は、共に虹の橋を渡るのです。

原作者:不詳
日本語訳:ディアペット

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